攻殻機動隊の笑い男事件を細かく解説!


現在、新シリーズとして公開されている攻殻機動隊アライズ。

皆さんはご覧になられましたか?

私は1作目、二作目共に劇場で観ましたが、良く出来ていました。

攻殻作品をうまく取り入れつつ新たな観点を盛り込んだ作品で、
公安9課結成前の話ではありますが、
その前のシリーズを観た方がより楽しめるようになっています。

攻殻機動隊といえば、
やはりテレビシリーズの方が印象が強いという方も多いでしょう。

当時の最新映像技術を使ったオープニングは衝撃的でしたし、
インターネットが普及され始めたことにより、
日本はようやくサイバーパンクというジャンルを
楽しめるようになった矢先に登場した作品ですから。

しかし、こういう声も聞きます。

「結局、笑い男事件ってどういう事件なんだ?」

当時のアニメとしては事件展開がかなり複雑でしたし、
そもそも電脳というもの自体知らないとわかりづらい作品ですからね。

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・笑い男事件の前に、「電脳」ってなんぞや?

この作品の基盤を担うといっても過言ではない「電脳」というもの。

簡単に言ってしまえば、脳みそをパソコンのようなモノにし、
自分の意思で意識をネットに繋いだりできるものです。

だから、例えば電脳をパソコンにつないで情報を読み取ったり、
別の人の電脳を繋ぎ(特殊なコードを使うことから、「有線する」と表現されている)
情報を得たりできるわけです。

しかし、ハッキングなども当然行われるわけですが、
例えば現実で起こっているサイバー戦争ですが、
攻殻機動隊の中では、サイバー戦争がまさに生き死にの戦いに変わるわけです。

それが描かれているのが攻殻機動隊という作品なのです。

さて、次は笑い男事件について触れていこうかと思います。

・笑い男事件とは?

これは、マイクロマシン会社の大手、
セラノゲノミクス社のアーネスト瀬良野社長が誘拐され、
身代金100億円という大金を要求されたところから始まります。

従来の誘拐事件とは違い、当然SPが居た中で、
厳重なガードであったにも関わらず
起こってしまった誘拐事件として描かれています。

これは、先に書いたハッキングを利用した誘拐だったのです。

その誘拐から2日後、事件は急展開を迎えることになります。

路上にて生放送を行っていたテレビカメラの前に
瀬良野を突き出し、拳銃を向けます。

しかし、引き金を引くことはなく逃走。

その際に現場を目撃した、電脳化しているすべての人間に
あのマークを上書きし続け、見事逃げ切りました

ちなみに捜査の際、電脳化を施していなかった浮浪者のみが
本来の顔を見てはいたものの、役立つ証言は得られなかったのです。

・そして、企業テロへ

その後、特A級のハッカーであることを世間に知らしめた後に
マイクロマシン製造ラインに殺人ウイルス(世に言うコンピューターウイルス)
を混入するという手口でセラノゲノミクスを脅迫し続けます。

当然のことながら株価は下がり続け大暴落となります。

が、まるでそれが目的であったかのように脅迫は止みました。

しかし今度は別の大手マイクロマシン会社を計6社脅迫し、同じく大暴落。

その後脅迫が三ヶ月続き、政府は重い腰を上げ、
被害を受けた会社に公的資金を導入することで株価回復を図ります。

その際に、笑い男は株の空売りで財を成したのではないかと言われています。

・それから六年後、事件は公安9課と交わる

笑い男事件特捜部の捜査員であるヤマグチは、
かつての同僚で現在は公安9課に勤めているトグサに、
上層部の不穏な動きがあること伝えるため、直接会って話がしたいと連絡を取ります。

が、その日の夜に事故死

不審に思ったトグサは、
ヤマグチの葬儀に参加します。

その際に、ヤマグチの妻から封書を手渡されます。

その中には、数々の捜査員のプライベート写真が入っていました。

「一体何が言いたかったんだ、ヤマグチは」
と悪態をつけながら写真と格闘している時に、あることに気づきます

被写体の背後に鏡がある場合、
普通はカメラを構えた人間も映るはずですよね。

しかし、そんな人間はおらず、
その鏡に映っているのはなんの道具も持っていない人間のみです。

そこから、トグサは捜査員にインターセプター(視聴覚デバイス)
が違法に仕掛けられていた
事を知ります。

・少し揺さぶりかけてみる?

警視庁に揺さぶり(ちなみに公安9課は内務省の組織である)
をかけるためにマスコミにリーク

その際に、このインターセプターが
セラノゲノミクス社のものであることが語られています。

緊急記者会見を開くことになりますが、
そこで刑事部長がハッキングを受け、
総監に「あなたを消去しなければならない」と暗殺を示唆する事をつぶやき、倒れます。

その際に、不可解なことに刑事部長の顔にこれみよがしに
「笑い男」のマークが上書きされていました。

これを見た公安9課の課長である荒巻は「警視庁による自作自演」であると結論付け、
暗殺が行われるであろう日を特定し、現場へ草薙素子とパズが向かいます。

・総監暗殺未遂

その際に別行動をとっていたのがバトーとトグサです。

特捜は笑い男の目星はつけていたのですが、
それは今になって突然それを示唆するような証言が出てきたような、
明らかにデコイであるかのような人物「ナナオA」でした。

2人は、ナナオAを張るために別行動をとっていたのです。

その頃ナナオは、総監の警備にウイルスを送り、
内部暴動による暗殺を企てていました

それを見抜いていた9課は、
それを防ぐために特捜の人間を払い除けて突入するも、
その張っていた場所は囮だったのです。

・警備の暴走

草薙達は暴動を鎮圧し、
ウイルス特定を試みるために警備に有線するが、
そこでほかの人間が覗いていたことに気づきます。

それが笑い男なんですね。

彼は彼自身で組んだウイルスをまき、
その場にいたプレスの人間や一般人に総監を襲わせます。

しかし、負傷を負わせたものの
なんとか総監を守ることには成功しました。

そして、現場で暴走した一般人たちを聴取した際、
「私こそが笑い男だ」と名乗るもので溢れかえった。

その頃バトー達は、ナナオの居場所を突き止め
現場に足を踏み入れるも、殺害された後だった。

最初に言っておくと、ナナオを殺したのは警察の人間で、
さらに既に登場している人物です。

・授産施設にて

法務省が管轄する授産施設内部から厚生省に
大規模なハッキングが行われました。

これを捜査するために授産施設に潜り込んだトグサは、
アオイという少年の担当になります。

授産施設のトップが施設を離れる際に
捜査を試みるもバレてしまい、負傷を受けます。

トグサを救うために草薙らは施設に侵入するが、
そこにいたのは倒れたトグサだけでした。

・アオイという少年

このアオイこそが、世間で笑い男と呼ばれている人間なのですが、
車椅子に乗っていて、まるで障害者のような反応を見せています。

トグサがアオイの部屋へ行った際に、
アオイのルームメイトから「団長が来る」という話を聞きます。

ルームメイト達はアオイは「アオイ」と呼びますが、
彼が車椅子から降りた姿を見て「団長」と呼んでいますよね。

ここを解説しますと、アオイは普段の顔でいるときは「アオイ」
と呼ばれていたのだと思います。

そして、あのマークを彼の顔に上書きする事で「団長」
と呼ばれていたのです。

ちなみに「団長」とはサリンジャーの小説「ナインストーリー」
の中の「笑い男」という話に出てくる登場人物です。

・笑い男事件の真相

その後トグサは、ひまわりの会を捜査している際に
襲われることとなるのですが、
トグサはあるファイルを手に入れていたのでした。

そのファイルは「村井ワクチン受注者リスト」です。

2019年、謎の病「電脳硬化症」の特効薬として
開発された村井ワクチン。

でも、そもそもなぜ効くのかが不明で、
マイクロマシン技術発展の妨げになる可能性もあったために
薬事審議会に不認可の判を押されることになります。

その頃アオイはネットの海で、村井ワクチンの有効性を示した論文を見つけ、
現状に怒りを覚えたために瀬良野に講義を行うも
まともに取り合ってもらえず、そして起きたのが誘拐事件でした。

本当の彼の当時の犯行は、これのみだったのです。

・企業脅迫の真相

これを行っていたのは、当時厚生大臣であった薬島なのです。

なぜそう言い切れるのかというと、
薬島の支援団体を名乗るものが

「これを止められる人物を知っているので、止められた暁には献金を」

と言ってきたのです。

本当に止まったのですが、求められた額が公的資金の額と
脅迫で要求された額を合わせた金額だったのです。

・つまり、笑い男事件は複数の事件が合わさったもの

本来まったく別の事件なのですが、
笑い男事件があまりにも強烈であったがために
それを利用された形になっていたわけです。

これが、笑い男事件をややこしくしていた理由なんですよね。

そして公安9課の助けによって、
瀬良野に村井ワクチンに関する真実を公表する約束を得て、
めでたしめでたしとなるはずだったのですが・・・

この笑い男事件に関与していたのは厚生省だけではなかったんですね。

これ以上はオチのネタバレになるので言いませんが、
ヒントを言いますと、最初の方を良く覚えておくと最後にびっくりしますよ^^




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